仕上げ磨き!楽しくする方法

2019.12.11

 

Q.仕上げ磨きはいつまで行ったらいいですか?
A.可能ならば小学6年生まで、少なくとも小学4年生までは、仕上げ磨きが必要です。

 
小学生になると自分でできることも増え、自立させる意味でも仕上げ磨きは必要ないように感じるかと思います。しかし実際は、本人が磨いるつもりでも「磨けていない」のが現状で、そのため虫歯や歯肉炎になるのです。
口の中に歯ブラシを入れて、一本一本の歯をきれいにするという作業は、簡単そうでいて難しいものです。歯磨きのポイントである「歯の溝」「歯と歯の間」「歯と歯肉の境目」の汚れをとるためには、上下左右に歯ブラシの向きや持ち方を変えねばなりません。しかし子供は手の関節が未発達なため、うまく動かすことができないのです。
また顎の成長にともない、乳歯が抜けて永久歯に生え替わります。そして一番奥に6歳臼歯と呼ばれる永久歯と、さらに奥に12歳臼歯と呼ばれる永久歯が生えます。永久歯が生える途中は背が低いため、歯ブラシが届きにくく、しかも生えたての永久歯は表面が弱いので、虫歯になりやすいのです。
永久歯が生え揃うのが、小学4年生から中学2年生くらいなので、仕上げ磨きもそれまで行うと安心です。しかし思春期も始まりますので、嫌がるのは自然な反応です。そのような子供には、歯垢を染める「染め出し液」を使って、歯を磨いた後に一緒にチェックするとよいでしょう。歯磨きの成果を、本人が客観的にとらえることができます。また、歯科医院において定期検診を受け、歯の交換状態、虫歯や歯肉炎の有無、歯並びなどを見てもらうことをお勧めします。
 

Q.子供が仕上げみがきを嫌がらないようにするには?
A.無理やり磨くのではなく、楽しく行うようにしましょう。

 
仕上げ磨きの方法や、どれほど行うかは年齢によって異なります。
1 歯磨き準備期(生後6ヶ月〜8ヶ月ごろ)
はじめの頃は、無理やり行うのではなく、歯磨きは楽しいものだと思ってもらうことを心がけてください。だいたい生後6ヶ月ごろから乳歯は生え始めますが、はじめは清潔なガーゼを水で湿らせて、お口の中を拭くようにしましょう。お口を刺激することに慣れさせましょう。

2 歯磨き開始期(8ヶ月〜1歳ごろ)
この頃には上下の前歯が生えそろってきます。歯ブラシを使って優しい力で磨きますが、赤ちゃんがご機嫌の時に行ってください。この時期に無理やり歯磨きをしてしまうと、その後、磨くのを嫌がるようになります。1日1回を目標にしましょう。

3 離乳食開始後
離乳食が始まってからは1日1回は磨くことを習慣づけてください。無理やり行うのではなく、楽しく行えるように歌ったり、リラックスした雰囲気で行うようにしましょう。

4 奥歯が生えてきてから
1歳2~3ヶ月ごろになると、奥歯が生えてきます。そのころには、1日3回磨くことを習慣づけるようにしましょう。

仕上げ磨きは小学校卒業ごろまで続きます。しかし歯磨きを嫌がるか、好きになるかは小さいときに決まります。無理やりではなく、楽しみながら学べるように助けてあげましょう。
 

Q.仕上げ磨き用の歯ブラシと、子供自身が磨く歯ブラシは分けた方が良い?
A.目的が違うため、仕上げ磨き用の歯ブラシと、子供自身が使う歯ブラシは分けましょう。

 
歯ブラシを2本用意するのは面倒だ、と感じるかもしれません。しかし、仕上げ磨き用にふさわしいものと、子供自身が使う歯ブラシの特徴は異なります。

1 子供自身が使う歯ブラシ
・子供がしっかりと柄を握れるもの
・年齢に応じたもの
・毛が固いものは歯が傷つく恐れがあるため使用しない

2 仕上げ磨き用歯ブラシ
・柄の部分が長く、保護者の方が握りやすいもの
・歯や歯茎を傷つけないために、毛の硬さがやや柔らかめ〜柔らかいもの
・ヘッド(ブラシ部分)が小さいもの

仕上げ磨きのポイントとしては、以下のものがあげられます。
・歯に直角に当てる
・奥歯の溝や、内側に汚れが残りやすいため、特に注意して磨く
・上下の前歯の表側を磨く時は、小帯(唇と歯茎の境を結ぶヒダ)を指で退けながら磨く
・軽い力で小刻みに動かす
・子供を横に寝かせて磨く

歯ブラシの交換目安は、1月に1回です。毎月交換して、清潔なものを使用しましょう。
仕上げ磨きの仕方でお悩みの場合は、ぜひ歯科衛生士にご相談ください。
 

Q.歯磨きを自分でしたがります。このまま自分でさせていてよいでしょうか?
A.小さなお子様は、しっかりと歯磨きをおこなうことは困難であり、必ず大人が仕上げ磨きをしましょう。

 
小さなお子さんは歯磨きがしっかりと適切におこなえないからといって、歯磨きをする「やる気」を小さなお子様から奪い取ってはいけません。中には、歯ブラシを口の中に入れることさえも嫌がるお子さんがいらっしゃいますが、「自分で歯磨きをする習慣」をつけることも重要となっています。

適切に歯磨きができていなくても、口の中で歯ブラシを動かすだけでも、お子さんに自分で歯磨きの習慣をつけさせる目的としては、とても効果的です。忙しい朝や、なかなか歯磨きをおこなうタイミングが取れない時を除き、なるべく時間をつくりお子さんに自ら歯磨きをさせてあげましょう。そして必ず歯磨きをするときは、椅子などに座って歯磨きをするように約束し、歯磨きをするお子さまを見守ってあげましょう。

そして必ずおこなって欲しいことは、仕上げ磨きです。まだまだ自分自身で十分に歯磨きをおこなうことは難しく、10歳から12歳ごろまでは、仕上げ磨きをすることが望ましいとしれています。小学生になったからと、仕上げ磨きを卒業してしまう親御さんも多くいらっしゃいますが、子供の歯から永久歯に生え変わる時期が一番虫歯になりやすく、仕上げ磨きが重要となります。